AGAや薄毛の原因
AGA・薄毛は、そもそもどのようにして起こってしまうのでしょうか。
一般的には、遺伝が大きな影響を与えていると考えられています。また、それ以外には、血行、睡眠不足、飲酒量の増加、食生活が挙げられます。
薄毛の予防に良いとされるポイントをご紹介します。
血行と髪の毛の関係
血行は薄毛改善のポイントと言われています。血管が収縮したり、頭皮の血流が悪くなるような状態は避けた方が良いでしょう。こうした血行不良は、ストレスや喫煙などにより生じると言われています。
頭皮の血行が悪くなるような生活習慣は避けましょう。
ストレス
ストレスは、それ自体によって体の血管を収縮させ、体の血流が悪くさせます。そうなると、髪の毛の成長に必要な栄養素が届かなくなり、AGAが促進させると考えられます。また、ストレスによって生活習慣に乱れが生じると、睡眠不足や過度の飲酒によってさらにAGAの原因を作り出してしまうかもしれません。
喫煙
たばこは、ストレスによる血管の収縮と同じ状態を引き起こします。また、喫煙によってビタミンを消費することから、髪の毛の栄養面で悪い影響を与えます。それ以外には、喫煙によりAGAを引き起こすジヒドロテストステロンが増加するという研究結果もあります。
頭皮の血行
頭皮の血行は、髪の毛に滞りなく栄養を与える点において、非常に重要です。そのため、首や肩がこると血行不良が生じ、髪の毛に悪い影響があります。また、帽子やヘルメットなどを長い時間被るのも血行不良の原因となります。
睡眠の問題
睡眠の問題として、眠りの深さや睡眠時間がポイントになります。
髪の毛の成長を促す成長ホルモンは、深い眠りの間に分泌されます。いわゆる「ノンレム睡眠」のタイミングで、しかも眠りについてから最初の3時間の最も深い睡眠状態のときに、多くの成長ホルモンが分泌されると言われています。
深い眠りにつくためには、就寝前に照明を明るくしすぎたり、パソコンやスマートフォンを見たりせず、ストレッチを行ったり間接照明などでリラックスした状態で就寝すると良いと言われます。
また、睡眠不足はストレスを生じさせたり、血行不良を引き起こす場合もあるので、髪の毛が成長する環境としては好ましくありません。
適切な睡眠時間と、睡眠の質が高まるよう生活習慣に気をつけましょう。
お酒
お酒を飲むとすぐにAGAとなるわけではありません。しかし、過度の飲酒は髪の毛の環境に悪い影響を与えます。
通常、アルコールは体内でアセトアルデヒドという毒性のある物質になるのですが、肝臓で分解され、無害な酢酸に分解されます。
しかし、肝臓の分解能力を上回る飲酒をした場合、アセトアルデヒドが体内を巡ります。そして、アセトアルデヒドはジヒドロテストステロンの増加をもたらすと言われています。
AGA・薄毛のメカニズムのページで触れていますが、ジヒドロテストステロンはヘアサイクル(毛周期)を乱す原因となり、AGA・薄毛を引き起こすのです。そのため、過度な飲酒は避けた方が良いでしょう。
食事・栄養素
髪の毛の主成分は、ケラチンと呼ばれる18種のアミノ酸が結合したタンパク質です。ケラチンを合成する栄養素を髪の毛に届けるためには、タンパク質、ビタミン類、亜鉛などの摂取が良いとされています。偏った食生活を避け、バランスよく様々な食品から栄養素を摂取していきましょう。
タンパク質
タンパク質には、肉、魚、卵、乳製品などの動物性、納豆・豆腐など大豆関連の植物性があります。メチオニンなどの必須アミノ酸は、人体で作り出せないため、体外から摂取することになります。
ビタミンA・B・C・E
ビタミン類は、タンパク質を分解したり、細胞分裂に役立ったりするなど、潤滑油のような役割を果たします。緑黄色野菜、柑橘類、レバー、マグロ・カツオ、ナッツ類などに多く含まれます。
亜鉛
亜鉛は、細胞の新陳代謝を促し、薄毛の原因となる5α-リダクターゼの働きを抑制する働きもあると言われています。また、髪の毛の素になるケラチンの合成を促進します。亜鉛は、牡蠣やウナギなどの魚介類、牛肉・レバー、海藻類に多く含まれます。
これらの栄養素は、魚介類や野菜、乳製品に多く含まれていますので、バランスの良い食生活で採り入れていく必要があります。サプリメントに頼ると、様々なアミノ酸を摂取できない可能性があるので、できれば食生活の中で採り入れていきましょう。